現場監督の工事写真の整理ポイント

現場監督の工事写真の整理ポイント

現場監督の業務

現場監督の主な業務①工程管理

工程管理とは、スケジュール通りに工事を進めるために、全体の工期と各工事のスケジュールを管理することです。スケジュール通りに工事が進んでいない場合には再調整を行い、工事の納期内に作業を間に合わせる必要があります。また現場には多くの作業員がかかわっており、工事内容によってかかる時間も変わってきます。そのため効率よく人員を配置・把握し、作業を進めるためのスケジュールを立てることが必要です。

現場監督の主な業務②原価管理

原価管理とは予算管理のことであり、工事の実行予算と実際の工事で生じる原価を管理します。ここで差異が発生した場合は、工事業者や施工計画の見直しなどの対応をしなければなりません。原価管理を行うことは工事で利益を確保するために繋がるため、現場監督にとって重要な業務です。

現場監督の主な業務③安全管理

安全管理とは、工事現場において事故や怪我が発生しないよう、安全な現場環境を整備することを言います。工事現場での工具による事故や転落などの起こりうる事故を想定し、それを回避するために現場環境を整備することも現場監督の重要な役割です。

現場監督の主な業務④品質管理

品質管理では、寸法・材質・機能・強度などが設計図書や仕様書通りの品質を満たしているかを確認し、品質を管理することです。この際に施工写真を撮ることで、品質が確保されていることを証明することができます。

現場監督が工事写真を撮る目的

工事写真を撮る大きな目的としては「適切に工事を行った証拠として残すため」です。工事写真の撮影の目的を整理すると以下の3つになります。

  • 使用材料が設計図書や仕様書通りの品質を満たしているかの確認
  • 工事の各施工段階の記録
  • 工事が完了したあとの維持保全のための証拠資料

工事中において、工事の責任を負う人は主に現場監督になります。万が一、元請側の会社や発注したお客様との間で品質や施工過程におけるトラブルがあった際には、適切に工事を行ったことを証明するものが必要です。そこで、証拠になり、現場監督を守ってくれるのが「工事写真」です。そのため工事写真を撮影することは、現場監督にとって非常に重要な仕事であると言えます。

工事写真の撮影の流れ

  1. 撮影計画書の作成
    「何を撮るか」「いつ撮るか」など、それぞれの工事計画に合わせて工事写真の撮影計画書を作成します。撮影計画書を作成してそれに沿って撮影することで、忙しい現場での作業中でもスムーズに撮影を進めることができます。
  2. 撮影機材の準備
    カメラや黒板など、必要な機材の準備を行います。ここで黒板に必要な情報を事前に記入しておくことで効率よく撮影を進めることができます。
  3. 撮影
    事前に作っておいた撮影計画書に沿って撮影を行います。
  4. 写真の確認
    撮影した写真に不備がないか確認します。この時点で、必要な部分が写っていない、対象物が鮮明に映っていない、不要なものが写り込んでいるなどの不備が見つかった場合はすぐに取り直します。しっかり保存されているかもここで確認しておきます。
  5. 写真の整理
    撮影した写真の仕分けや整理を行います。また工事写真は編集してはいけません。
  6. 写真の提出
    整理した写真を提出します。提出する際には、工事名と施工業者名を書きます。そして部分引き渡し日や中間検査日までにファイルを更新しておき、完成検査日までに提出します。

現場監督の工事写真業務における負担

現場監督の仕事の1つ、「工事写真を撮る」ことの重要性とその手順について述べてきました。
工事写真業務は重要な業務であるため、工事写真の整理にもかなりの手間がかかってしまい、現場監督にとって負担となっている場合も多いでしょう。

写真整理にはどのような負担があるのでしょうか?
考えられる負担の例として以下のことが挙げられます。

  1. 写真の取り扱い
    現場で撮影した写真をパソコンに取り込むのに時間も手間もかかってしまうという場合も少なくないでしょう。
  2. 工事写真台帳の作成
    工事写真台帳を作る工事会社も多いと思います。
    工事写真台帳を作る際には、撮影した写真の印刷、貼り付け、メモ書きなど多くの手間がかかるでしょう。
  3. 工事写真の保存・管理
    工事写真を保存・管理する際も非常に手間がかかります。
    工事写真は探している写真を簡単に見つけられるようにする必要があり、さらに写真を廃棄するときには機密情報保持のため、業者に依頼しなければなりません。しかし依頼するとお金がかかってしまいます。

まとめ

このように現場監督には様々な業務があり、その一つ一つを効率的に済ませることが大切であることを理解いただけたかと思います。その中で、工事自体の品質にもつながる「写真管理」が大きなポイントとなります。最近では有料の施工管理ソフトも数多く出回っています。また、「テラ施工管理」のような無料のソフトもあるため、いきなりお金をかけるのが不安という方も、まずは無料ソフトから始めてみてはいかがでしょうか。

「テラ施工管理」は現場監督の方々の負担を軽減するお手伝いをします。

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